河野道成プロフィール

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河野道成(こうの みちなり)はソニー在籍中にプレイステーションや家電などの先端技術領域で研究開発を手がけ、その後、ネオマデザインを設立します。大手家電・自動車・建材メーカーの新規事業や次世代UI/UXの創出から、フィットネスクラブ、テーマパーク、商業施設の空間体験デザインまで、領域を自在に横断し、人間中心の価値創造をしています。 常識や慣習を超え、人々の行動や感動を軸とした「気づく力」と「創造する力」を活かすことで、新たな価値を創ってきました。その知見は、新規事業開発、UI/UXの刷新、ブランド体験の強化、さらには異業種コラボレーションなど、さまざまなビジネス領域でイノベーションを促す有効な指針となります。開発現場の最前線で培ってきた思考プロセスや発想の源泉を具体的な事例をもとにお伝えすることで、イノベーション創出や新規事業創造のための新たなヒントを提供します。

河野道成プロフィール写真

河野 道成(こうの みちなり)

ネオマデザイン株式会社 代表取締役CEO
PlayStation4 次世代UI・UX開発プロジェクトリーダー
KMD(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)リサーチャー

近ごろ研究開発の分野においても「体験価値を生み出そう」と言われるようになりました。では、そもそも「体験価値」とは何でしょうか?私がこの問いに向き合ったのは、今から25年ほど前、ソニーで家電やPlayStation向けの開発をしていた時です。当時の私は、ソフトウェアエンジニアとして開発に没頭していましたが、「人は何に価値を感じ、どんな理由で喜び感動するのだろう?」と疑問を持ったことから、人そのものに興味を持つようになりました。人の価値や感情は非常に個人差があり数字にするのが難しく、慣れ親しんだデジタル・ITとは全く違う世界でした。PS4, TV, 次世代の自動車やアトラクションなどを手がけている中で気がついたのは、どんな業界であっても「人を理解すること」と「気づく力」が大切だということです。皆さんにもこの「人を知る」「体験価値」そして「気づく力」の大切さを感じていただき、共に新しい未来を創り上げていけたらと思っています。

河野道成

経歴

1992年
横浜国立大学 工学部卒業。 ソニー株式会社にソフトウェアエンジニアとして入社。ユーザーインターフェース(UI)・ネットワークサービス開発・人の感情感性や体験デザイン(UX)に関わる研究開発に携わる。画像認識や音声認識を使った次世代インタラクションデザイン開発チームリーダーを務める。
2004年
ソニーコンピューターエンタテイメント(SCE、現SIE) に出向。プレイステーション3(PS3), プレイステーション・ポータブル(PSP)のシステム及び次世代UIアプリやサービスの開発を研究開発リーダーとして行う。
2008年
独自のアイキャッチ理論を応用したデジタルサイネージシステムMITENEを開発、国内のアパレルショップ、映画館、ショッピングモール等に採用され従来の数十倍の視聴率をたたき出し業界の常識を一変させる。国内初の観客参加型3Dライブ「インタラクティブ3Dライブ」を成功させる。
2010年
プレイステーション4(PS4)の音声UIや次世代家電など複数のプロジェクトリーダーとして従事。次世代UI開発及びUX(体験価値デザイン)のスペシャリストとして、企画・ディレクション・研究開発・マネージメントと幅広く活動。Sony R&D所長賞、Sony R&D Award 等を受賞。
2014年
ソニー株式会社を退職(ソニー株式会社ではR&Dと事業部を22年間二足のわらじ)、同年9月にネオマデザイン株式会社を設立。 大手家電メーカー、自動車メーカー、建材メーカー等の新規事業や次世代UIUXデザインの研究開発を携わる。一方で、フィットネスクラブ、テーマパーク、大型店舗のフロア空間の体験デザインや企画・ディレクションなども行っている。
2015年
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科付属メディアデザイン研究所(KMD)の研究所リサーチャーに就任。 次世代UIUXデザイン、メディアデザイン、デジタルサイネージなどの研究や生徒のメンターを行っている。
2018年
家電や自動車などに搭載されて急速に注目を浴びている音声ユーザーインターフェス(Voice UI)に関わるビジネス書 ”音声に未来はあるか?インターフェースがビジネスを動かす” を日経BPより発刊、本書籍はその後中国でも中国語化され発刊される。
現在
空間と時間を人間中心に考え、アナログとデジタル、リアルとバーチャル、それぞれの良さを生かした新しい価値と体験を創造したい(Beyond human experience) という強い思いで活動中。家電、自動車、IT業界から小売り業、エンタメ、アパレル、建築業等業界問わず新規事業創出から現場の課題解決やブランディングやディレクションを行う。店舗、テーマパーク、ショールームなどの企画ディレクションも空間体験デザインの知見を生かし携わっている。また、これまで培ってきた人の体験価値の創造や問題発見・課題解決力についての知見を講演や研修、セミナーなどのかたちで提供している。
受賞歴等
2014年5月:ソニー R&D Award 2013 優秀賞 "情報技術開発によるPS4ビジネス立ち上げ貢献" 2012年3月:ソニー R&D 所長賞 "AR技術開発及びビジネス応用検討" 2002年4月: ソニー BA研究所 ベストテクノクリエイト賞 "ネットワークQoS技術開発とビジネス貢献" 2001年12月:Sony Resarch Forum 技術賞 "ネットワークQoSにおいての成果と功績" 照明学会 照明コンサルタント / 特許 40件以上出願, 特許化多数 / 論文 海外 4件, 国内 5件以上

講演内容

河野道成はウェビナー(ウェブセミナー・オンライン形式の講演)に対応可能です。オンライン形式の講演実施のサポートをしています。
全職位向け
「ソニーの開発現場で学んだイノベーションの源泉~気付く力と創造する力~」

ソニーの開発現場で培った「気付く力」と「創造する力」は、革新を生む大きな原動力です。本講演では、実際の開発エピソードを通じて、イノベーションの裏側にある試行錯誤やチャレンジをお伝えします。成功だけでなく、失敗から得られた気付きや学びを共有し、エンジニアが新たな視点で問題に向き合うためのヒントを提供します。さらに、日々の業務で「気付く力」を育てる方法や、「創造する力」を伸ばすための具体的なアプローチをエピソードを交えながら、わかりやすく伝えます。

「気づく力で見つける次の一手~新規ビジネスとイノベーションの種を育てる方法~」

シーズや技術はあるけれど、それを価値にできない、ニーズにできない。そんな課題をおもちの方は多いのではないでしょうか?新しいアイデアを生み出し、形にするためには、ちょっとした違和感や小さな気づきを見逃さないことが大切です。エンジニアや新規事業開発担当者の皆さんが、「気づく力」をどのように鍛え、活かしていけるのかを実体験を交えてお伝えします。日本人は問題を発見し、解決することが得意ですが、それだけでは未来を創ることはできません。イノベーションを実現するためには、目に見えないニーズや新しい価値の種に気づく力が求められます。講演では日々の業務で「気づく力」を高める具体的なアプローチや、アイデアを実現へと導く方法を伝えます。気づきをアイデアに変え、実現するための青写真を描けるようになるヒントを提供します。

「ユーザー視点の落とし穴~エンジニア、マーケッター、デザイナーはどこを向いて開発すべきか~」

ユーザー視点を重視した開発は、顧客体験の向上に欠かせない要素です。しかし、そのプロセスには多くの落とし穴が潜んでいます。エンジニア、マーケッター、デザイナーがユーザーの声を取り入れつつも、どのような判断基準を持ち、どの視点で開発を進めるべきか、これまでの経験をもとにお伝えします。 例えば、ユーザーは自分が本当に何を求め、どんな課題を抱えているかを正確に理解していないことが多く、ユーザーの意見や要望に依存するだけではリスクがあります。さらに、人間の認知には多くのバイアスが影響を与え、文化や宗教的背景が絡むことで、グローバル市場における複雑さは一層増します。講演では、ユーザー調査やヒアリングの限界を理解し、バイアスの影響を乗り越えるための考え方や実践的な方法を伝えます。また、顧客の曖昧なニーズをどのように見抜き、それを製品やサービスに効果的に反映させるか、具体例を交えて解説し、開発に役立つ新しい視点を伝えます。

リーダー、管理職、マネジメント層向け
「プレイステーション4開発プロジェクトから学ぶチームビルディングとリーダーシップ」
「エンジニア集団に求められるチームビルディングとリーダーシップ」

プレイステーションの開発プロジェクトは技術の粋を集めた革新の場であり、多くのプロジェクトが同時並行で進んでおり、その成功には強力なリーダーシップと効果的なチームビルディングが不可欠でした。次世代UI・UX開発プロジェクトリーダーとしての経験をもとに、開発最前線のエンジニアや技術職のリーダーが直面する課題にどのように取り組み、チームを一つにまとめ上げたのかを学びます。チームビルディングから、リーダーとしての意思決定のポイント、メンバー同士の協力を引き出すためのコミュニケーションの工夫まで、実際の経験をもとに解説します。また、リーダーシップの持つべきビジョンや、困難な局面での対処法についても触れ、日々の業務で即実践できる知見をお伝えします。

実績

講演・トークセッション

Spectrum Tokyo Festival 2024 / NTTテクノクロス / KDDI総合研究所 / 京セラ フューチャーデザインラボ / DENSO ITラボラトリー / ソニー / Tech In Asia Tokyo 2016 / デジタルサイネージジャパン2015, 2016 / UX JAM / UX MILK / 慶応義塾大学工学部 その他

コラム
インタビュー
関連書籍

書籍情報

音声に未来はあるか?(日経BP)

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